続・海の深さを知っていますか?

記憶が正しければ…

2019年、秋、実験的な企画として「データベース」という枠組みで、「6日間」のその先の講座をmanawa houseにて立ち上げた。

そもそも、この企画の原案となっているのは、「6日間」を開始した10年前に『海の深さを知っていますか?』を伝える為に僕の頭の中あったもので、それをアシスタントのさかたのりこが、スタジオオーナーでも、アシスタントでもなく、いち企画者として、立ち上げから練り込んでくれた企画だ。

 

 

順調に走り出した「データベース」ではあるが、2020年、春、コロナ渦に巻き込まれてしまった。

勿論、この躓きは誰もが同じ条件なのだから、不幸の独り占めをするつもりは毛頭無い。ただただ無念なだけなのである。

 

条件、制限のある中で、どのうようなハンドリングをするのが正解か?何度となく彼女と打ち合わせをし、幾つもの想定をしてみたが、この講座をオンラインにする事だけは、やはり難しいであろうという結論に至り、細々と継続をする手立てしかないまま、昨年末、2020年12月を迎えた。

今回(2020 12月)のデータベースは、以前より発信したかった内容、骨盤のコアユニットと呼ばれるもの、又、股関節のコンディションを診る際、柔軟性や筋力だけでは片付けられない器質的条件としてのスキル獲得をシェアしてみた。

 

繊細な内容なので、極力マニアックにならないよう、常に楽しい想いが付いてくるよう小道具を用意し、横隔膜やら、大腿骨やらを具現化してみた。

 

参加してくれる仲間たちは、皆が1人ずつ、何らかの想いを抱え、何らかの形で、次の扉を開こうと必死になっている。

 

今のままで良いと思っていたなら、ここにはいないからだ。

 

そんな謙虚な仲間と過ごせる時間は、至福であり、幸せと呼んで良いのだろう。

だからこそ、そんな仲間に改めて問いたい?

『海の深さを知っていますか?』と。

年が明けて、僕は相変わらず、出来の悪い頭で、自宅にある何冊もの参考書を廻る毎日だが、海の底さえ見えない毎日だ。

 

だからこそ、その無知が怖くて仕方がない。

だからこそ、深すぎる水面のずっと奥の本当の色が見たいと思うのだ。

 

遅くなりましたが、

新年の挨拶として、愛おしい仲間へ、伝えたかった言葉。

 

『海の深さを知っていますか?』

 

航海は始まったばかりなのだから。