母が倒れる直前、築の古くなった自宅を色々リフォームをしたのだが、皮肉な事に母の気にいった、大きなサンルームは殆ど使う事なく、4年前、忘れずはずがないこの2月に倒れた。
ようやく気持ちの整理がついて、色々と片付けていくと、家計簿の中には、日々のあれこれが詰まっている事に気がついた。
ほんの小さな事でも、日々、一生懸命に記憶を繋ぎ留めていく為に書いたのか?
それとも、1日の疲れを一杯のお茶と共に、流そうとしていたのか?
よくよく眺めていくと、一年毎に、その文字は少しずつ小さくなっている。
『克則、仕事で疲れはて、夜中に帰る』
そんな事まで、書いてくれていたようだ。
見てはいけない物に触れてしまったようだ。